先日、クライアントの有識者との会話で、企業内で課長クラスが機能していないことが議論されました。
これは多くの企業に当てはまることではないでしょうか。
議論は、課長の教育へと当然の様に展開していくのでしたが、ちょっと待って。
なぜそうなってしまっているのでしょうか。
課長の教育は確かに問題です。課長が機能していない以上は出来る様にする教育は見直さねばなりません。
でもそうなった理由があるはず。
課長に対して放置したまま管理職にしてしまっているならば、それは問題外。
マネジメントは、現場行動で労働提供する担当者とは違い、多くの社員をどの様に活動させて個々人と組織を成長させていくかを日々考える役割でり、現場のヒーローだった時とは違った思考と行動が求められるのです。
従って管理職としての教育は当然です。
教育が全く無かったわけでは無いのでしょう。では、なぜそのままの状態が長く続いているのでしょうか。
課長は上述の様に役割が異なりますが、上からはバラバラかつ曖昧な指示が落ちてきます。
一方で現場担当者は統制されていない経営に辟易しながら日々を過ごしていて不満が蓄積しています。
要するに課長職は上と下から板挟みになっていて、社内で最も疲弊していると言っても過言でありません。
この現象を改善するために、私は次世代の課長になる係長や志ある若手に教育投資をすることが必要だと考えます。
それによって考動を始めた若い社員の姿勢を見て、今まで変われなかった課長クラスの人の中から、受けて来た教育や自らの実践知を活かして行動変容をし始める課長が出てくるのではないでしょうか。
「課長職が機能していないから教育を!」という問題はそれだけで対処しても同じ過ちの繰り返しになってしまう。
その問題を、今現実に起きている「現象」として捉えてみると、その原因となる理由と共に本質が見えてくるのです。
実態を見つめて考えることが、すべての発進点となるのです。
